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■テクニック
【Tools】
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NAL Factory
■エアブラシ
 エアブラシ塗装

 プラモデル工作ツールのお話第一段は、エアブラシから始めたいと思います。
 プラモデル用ツールの中で、最も高額な部類に入るエアブラシの話を最初にするのは少々躊躇われましたが、最も大切なツールだと思いますので、最初にすることにしました。
 また、ブログなどで工作過程をご紹介しておりますが、それを見て興味を持たれた方が、それを見ながら一緒に進められている場合、塗装の段階まで来て、「うわ、エアブラシかよ」と途方に暮れても不味いですからね。

 「エアブラシは上級者用ツール」というイメージを抱いている方も多いようで、「買おうか、迷っている」とか、「自分にはまだまだ不要だ」という言葉をよく耳にします。
 しかし、これは少々誤った考えであり、初心者にこそ、エアブラシを使ってもらいたいと感じています。

■画像について
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■エアブラシは上級者用ツールではない
 まず、断言しておきますが、エアブラシは決して上級者用のツールではありません。
 むしろ、「初心者にはエアブラシは勿体無い」という考え方の方が、不思議で無茶なことだと思っています。

 プラモ作りで最も大切なことは塗装です。
 どんなに精度の高い工作や、手の込んだ改造や改修を施しても、塗装が悪ければ全てが台無しです。
 逆に、まったく手の加えていない、組み立てただけのプラモであっても、綺麗な塗装が施されていれば、それなりに見れる作品になります。
 つまり、塗装は完成度の80%を決めると言っても過言ではないのです。

 塗装には、筆塗り、缶スプレー、エアブラシと大きく3つに分けることが出来ますが、「綺麗に塗装する」という意味では、前者ほど難しく、後者ほど簡単なのです。
 ぶっちゃけた話、筆塗りでエアブラシと見分けがつかないほど綺麗に塗装するには、相当な技術が必要であり、もうそれはプロ級のテクニックです。
 ではなぜエアブラシは上級者用ツールと思われているのか?
 それはエアブラシが高額であるからに他なりません。
 昔と違い、現在は随分と安く入手し易くなったと言われますが、それでもエアブラシやコンプレッサー、それに付随する補器類で数万円はかかります。
 万が一、買ってはみたものの上手く扱えず、使わなかったら大損害、そういう不安感が上級者用と思わせているのでしょう。
 しかし私に言わせれば、初心者であるならば技術も未熟であるわけで、技術のない者が筆塗りで納得の行く塗装をしようという発想自体が、あまりにも無茶で無謀だと思うわけです。
 もちろんエアブラシもそれなりに扱うテクニックは必要となりますが、「ボタンを押せば綺麗な塗装が実現する」というのがエアブラシなのです。
 極論過ぎるように思われるかもしれませんが、「塗料の濃度」「エア圧」「ボタン操作」という、ちょっとした知識を覚えるだけで、本当に「ボタンを押せば綺麗な塗装」が実現してしまうのです。

 あえて申し上げます。
 エアブラシは買え!世界が変わるよ。
■エアブラシについて
 エアブラシにはいくつか種類があります。
 大雑把には、二つの区分けがありまして、一つは「カップのつき方」、もう一つは「ボタン方式」です。

■カップのつき方
 横の画像をよくみて下さい。
 塗料を入れるカップが本体に、どのようなつき方をしているかが違います。
 一つは本体の横へ、ネジ式に接続されています。
 もう一つは、本体の上方に一体となっています。
 ネジ式は違うサイズのカップと取り替えることが出来るというメリットがありますが、これはあまり恩恵を受けることはありません。
 むしろ、塗装作業後に行う洗浄が面倒というデメリットの方が、圧倒的に大きく感じることでしょう。
 私としては、一体型をお勧めします。

■ボタン方式
 エアブラシを選ぶ際に最も大切なことは、ボタン方式の選択です。
 トリガー型、シングルアクション、ダブルアクションの3種類があります。
 トリガー式は拳銃のようにトリガーを引くタイプで、操作自体は楽ですが、細かい微調整はしにくいです。
 シングルアクションとダブルアクションは、外見はほぼ同じで見分けがつきにくいのですが、操作性は大きく変わります。
 シングルアクションは、トリガー式をボタンにした物と思って差し支えなく、ボタンを押し込むことで、塗装をします。
 この押し込む加減で、空気の出方と塗料の出方を同時に調整するため、やはり微調整はしにくいと言えます。
 ダブルアクションは、ボタンを押し込む操作と、後ろへ引く操作の両方が出来るようになっています。
 押し込む量でエア圧を調整し、後ろへ引く量で塗料の量を調整します。
 指先一つで自由に調節出来る、言い換えると、指先のテクニックは多少ダブルアクションには必要となります。
 しかし安心して下さい。
 実際には「指先で調整しながら塗装する」というよりも、エアブラシについている調節機構で調整するので、操作は至ってシンプルでOKなことが大半です。
 つまり、微妙な調整を「しなければならない」のではなく、「(やりたい時は)することが出来る」ということなのです。

■その他
 その他にチェックポイントとして、「ノズルの口径」、「エア圧調整機構の有無」、「ニードルキャップの形状」などがあります。
 ノズルの口径 - 0.3mm
 エア圧調整機構の有無 - ないよりあった方が便利だが、有無で塗装の優劣は出ません。
 ニードルキャップの形状 - 形状の違いによって吹き付けられるタッチが違うが、あまり重要ではない。
 こういう感じなので、ノズルの口径だけは0.3mmを選ぶようにして、後は予算との相談で決めれば良いでしょう。
■コンプレッサーについて
 エアブラシを購入すると、必ず悩むのがコンプレッサーの購入です。
 エアブラシ自体は店頭価格で1万円前後、安いとは言いませんが、それ程高額というわけでもありません。
 しかし、コンプレッサーの方は店頭価格でも2〜4万円と、グンと高くなりますし、単に空気を出すだけの機械ですから、具体的に違いが分かりにくいという問題もありますね。
 大雑把に、コンプレッサーのポイントを説明します。

■エア圧
 空気を送り出す機械ですから、このエア圧はメインとなるポイントです。
 高いエア圧は、レギュレーターという補器で調整することが出来ますが、低いエア圧を高くすることは出来ないため、エア圧は高い方が良いのですが、あまり神経質になる必要はありません。
 一般的なプラモデルを作成する場合、それ程高いエア圧を必要としないからです。
 カーモデルなどでウレタンクリアーを吹くとか、超ビッグスケールモデルも作るなどのスタイルでない限り、どのコンプレッサーでも問題はなく、ガンプラや1/24カーモデル、1/35戦車のような通常のプラモであれば、最もエア圧が弱い部類のコンプレッサーでも問題なく塗装出来ます。
 むしろ、慣れてくるとより美しい塗装面を得るために、エア圧をギリギリまで下げて吹くことが増えることもあります。

■タンクの有無
 コンプレッサーとは、内臓されたポンプから圧縮された空気を送り出す機械なわけですが、この時に脈動という現象が起こります。
 簡単に言えば、血液の脈拍みたいなもの。
 この脈動があると、空気の出方が一定ではなくスムーズな塗装が出来ないため、一旦タンクにエアを貯めることで、この脈動を抑える、というのがタンクの役割りです。
 が!
 私はタンクなしを使っていますが、この脈動を感じたことがありません。(^-^;
 むしろ、脈動がどうのより、タンク付きの場合、自動ON/OFF機能付きであることが多く、こちらの方が利便性は高いでしょう。
 私のタンクなしの場合、エアブラシを置く時はその度にスイッチでコンプレッサーを止めてやる必要がありますが、自動ON/OFF付きの場合、タンク内のエア圧が一定以上になると勝手に止まり、再び使ってエア圧が下がると自動で始動し始めるのです。

■静音性
 私は環境上あまり気にしない方なのですが、音を気にされる方は結構多いようですね。
 社会人の場合、作成時間が夜になるとか、家族への配慮など、色々あるのでしょう。
 プラモデル用コンプレッサーは家庭で使う前提で作られていますので、爆音を発することはありませんが、静音性に優れたコンプレッサーもあります。
 ただし、静音性に優れたコンプレッサーはエア圧が低めになる傾向にありますので、そこには留意しておく必要があります。

■エアー缶ではダメ?
 ある意味、コンプレッサーは絶対に必要という訳ではありません。
 エアブラシに接続するエアーボンベ缶というのがありまして、まぁ空気だけ出る缶スプレーだと思って頂ければOKです。
 最初は「コンプレッサーは高価だから、エアーボンベで」と考えてしまうものなのですが、まず間違いなく、即コンプレッサーの購入を考えてしまうハズです。
 エアブラシは筆と違い、薄め液に突っ込んでジャブジャブ洗うということが出来ません。
 カップに溶剤を入れてブクブクとうがいをさせて洗浄することになり、洗浄だけでもエアーボンベ代がかかってしまいます。
 他にも、塗装途中でエアーが切れたり、連続使用でエアー圧が低下したり(気化熱に起因するだけなので、休ませると復活する)、使い勝手も良くないので、すぐにコンプレッサーが欲しくなると思われます。
 かく言う私も、最初に購入した予備のボンベが、まだ新品のまま20年眠っています。(^-^;
■その他アイテム
 エアブラシとコンプレッサーがあれば、一応エアブラシ塗装は出来ます。
 しかし、ほぼ必須と言ってもよいアイテムもありますし、あると劇的に便利な物もありますので紹介しておきます。

■レギュレーター
 コンプレッサーから送り出されたエアの圧力を調整する機械です。
 また、ほぼ全てのレギュレーターには水抜き機構が付属しています。
 エアブラシ塗装は、塗料の濃度とエア圧が大変重要な要素となりますので、レギュレーターは必須アイテムと考えて良いでしょう。
 また湿度の高い夏場は、空気を圧縮することで結露してしまい、ホースの中に水が溜まります。
 その水が一緒に噴出すと、作りかけのプラモを窓から投げ捨てたくなること必至なので、水抜き機構も必須と考えるべきです。(レギュレーターにはほぼ水抜き機構がついています)

■塗装ブース
 半必須アイテムといったところでしょうか。
 室内でエアブラシを使うと、部屋中に塗料の粉が舞うことになり、最初は気付かなくても、プラモを一つ完成させた後に部屋の本棚などを見ると、ビックリするほど塗料のホコリが乗っていたりします。
 ベランダで塗装するのもアリですが、冬は死ぬほど寒いですしねぇ。
 内臓されたファンがダクトを通して室外へミスト(塵)を排除してくれる塗装ブースはとても便利です。
 また、湿度が高い夏場など、いわゆる「カブリ」という塗装面が白濁する現象が発生しやすくなりますが、塗装ブースがあれば室内で塗装することになるので、カブリ防止にも役立ちます。

■マスク
 エアブラシ塗装の場合、結構ミストが舞います。
 有機溶剤も有害ですし、塗料の飛沫粉が肺に溜まるのもゾッとしませんね。
 有機溶剤もシャットアウトしてくれるようなゴツイ物(毒マスクみたいな)が最も良いとは思いますが、最低限でも、花粉対策用のマスクのような物を用意しましょう。
 出来るだけ長生きして、一つでも沢山作りたいよね。d( `ー゚)
■エアブラシ お勧めモデル
プロコンBOY プラチナ 0.3ダブル
プロコンBOY プラチナ 0.3ダブル
ジーエスアイ クレオス
 私も使っているモデルです。
 エア圧調節機構もついたタイプで、先割れのニードルキャップにより、ボケあしが綺麗です。
 エア圧調整機構のせいもあってか、ややフロントヘビーな気がしないでもないですが、すぐ慣れる範囲です。
 エア圧調整機構のないタイプもありますが、価格的に大差ないのです。
■コンプレッサー お勧めモデル
Mr.リニアコンプレッサー
Mr.リニアコンプレッサー L5
ジーエスアイ クレオス
 静音性に優れたコンプレッサーで、コンパクトなボディです。
 注意点として、エア圧が低めであることが挙げられますが、特殊は塗装をしない限り、不足を感じることはないと思われます。
 初めてのコンプレッサーなら、価格的にもお勧めです。
■セット お勧めモデル
Mr.リニアコンプレッサーL5/プラチナ/レギュレーターセット PS305
Mr.リニアコンプレッサーL5/プラチナ/レギュレーターセット PS305
ジーエスアイ クレオス
 上記のエアブラシとコンプレッサーのセットです。
 別々に買うよりお得で、必須アイテムであるレギュレーターもセットされていますので、これさえあれば、即エアブラシ塗装が始められます。
■塗装ブース お勧めモデル
Mr.塗装ブース
Mr.塗装ブース
ジーエスアイ クレオス
 私も使っているモデルです。
 こちらで本体画像が見れますが、こちらは旧価格のため、在庫ゼロです。
 他にも、タミヤ製、エアテックス製などがありますが、吸引力、サイズなど総合的に考えると、これがお勧めです。
■最後に
 色々書いてきましたが、決してエアブラシの購入を無理強いするつもりはありません。
 また、筆塗りで素晴らしい作品を世に作り出している人がいることも事実です。
 しかし、最初に述べたように、エアブラシはそれまでの塗装に対する世界観をガラリと変えてくれるだけの実力があることも否定出来ない事実です。

 むろん、エアブラシを持っている私であっても100%エアブラシ塗装という訳ではなく、場所によって筆塗りをしたり、状況によって缶スプレーを選択することもあります。
 それでも、車やバイク、ガンプラであっても、塗装工程の90%はエアブラシで行っているのが現状です。
 最初にエアブラシとコンプレッサーを購入したのが今から20年前。
 当時はまだ選択肢も少なく、価格も随分と高かったものですが、相当に無理をして購入したことを覚えています。

 エアブラシもコンプレッサーもキチンと手入れをすれば一生物で、現に今使っているコンプレッサーは、20年前に初めて購入した物そのままです。
 エアブラシだけは、カップ直結式ではなく洗浄が面倒だったので半年程前に買い換えましたが、それでもやはり20年使ってたんですね。
 決して無理強いをするつもりはありません。
 しかし「どうしようかな?」と迷っているなら、決断しちゃって下さい。
 「買っても、使わなくなったら嫌だな」と思っているならご安心、買ったら塗装が楽しくなって、ガンガン作りたくなりますよ。
 ちなみに、お勧めモデルが全てGSIクレオス製となってしまいましたが、他意はありません。
 入手経路の問題、アフターサービス、製品を実際に使った上での実感など、総合的に考えた上での選択です。
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